こんにちは。荷物運び用荷物(@nimotsu_hakobi)です。
宿場町の雰囲気って、どこか懐かしい気持ちになれますよね。
今回は、長野・木曽の「福島宿」についてご紹介します。
こんな人に読んでほしい!
- 長野でお出かけスポットを探している
- 宿場町に観光に出かけたい
目次
「福島宿」を知ろう!
そもそも「宿」ってなに?
そもそも、福島宿の「宿」ってなんなのでしょう?
宿場は宿(しゅく)、宿駅とも呼ばれ、街道の拠点となったところです。宿という名前は、平安時代の末期頃から使われだしましたが、江戸時代に宿駅伝馬制度が定められ、街道が整備されるとともに発展した集落です。
宿場には、文字通り旅人を宿屋に泊めたり、休ませたりするという役割がありましたが、最も重要な役割として、隣の宿場から運ばれてきた公用の荷物や通信物を、次の宿場まで運ぶという業務がありました。そのため宿場は、本陣、脇本陣、旅籠などの宿泊施設と、継ぎ送り業務を行う問屋場が中心となっています。
「宿」とは今の意味とは少し違って、
- 国の主要な道路を結ぶ場所
- メインは物流の中継地であり、旅人の宿泊場所にもなった
以上のような意味を持つ場所でした。というのも、一般的に誰もが旅行をするようになったのって、江戸時代の後半からなのです。なので、元々は「宿」という言葉に旅行で泊まるホテルや旅館、みたいな意味はありませんでした。
「福島宿」ってなに?
福島宿は上松宿まで2里14町40間、宿の延長は3町55間。永禄年間には宿として利用されていたと思われます。
戦国時代には領主木曽氏の城下町として、江戸時代には木曽代官山村氏の陣屋町として栄えました。
また四大関所の一つ福島関所が設けられたため、規模の大きい宿場として発展していました。
こちらも簡単にまとめますと、
- 宿場町のうちの一つ
- 当時は、宿場町の中でも比較的大きな街だった
ちなみに、私がわざわざ「木曽の福島宿」という言い方をしているのは、福島県にある大内宿という宿場町と混合しそう…という不安があるためです(笑) 福島宿は、長野県にあります!
あの小説の舞台にもなっている!
木曽の福島宿は、島崎藤村の名作『夜明け前』の舞台の一つとなっています。
ランチを食べるのに入ったお店で飾ってあったのを見て、気が付きました。文学作品の舞台になった…その情報があるだけで、丁寧に観光する気になってきませんか?(笑)
「福島宿」のアクセス
マップも貼り付けておきます。
電車:JR中央本線 木曽福島駅 徒歩10分くらい
木曽「福島宿」に行ってきた感想・見どころ
こちらは木曽福島駅の写真。私が訪問した際に楽しめたポイントを二つ、ご紹介しますね。
1.「山村代官屋敷」がすごい!
福島宿場町のふもとには、江戸時代280年に渡りこの地域を治めていた山村一族の豪壮な住まいがあります。この一族は地域の人々に非常に慕われていました。
少し歩くと、豪華なお屋敷が現れます。すぐ奥は林です。
当時のごちそうが復元されており、どんな様子だったのかを見ることができます。おせち料理に近そうですね!
ここのすごいな~と思うところですが、展示品が多いんですよね。残っていた物は大体展示しているんじゃないかと思うくらいです。過去には火事もあったようですが、それも乗り越えてこの数の物が残っているとは!代々家主に大切にされてきたのでしょう。
当時の遊び道具も展示してあります。こちらは、貝合わせの貝!贅沢ですよね。
他にも着物、百人一首、本とそれを収納する本棚など、当時使われていたものを満足いくまでたくさん見ることができます。どんな風に生活していたのかを具体的にイメージできて、私はとても楽しむことができました。
また、私は知らずに訪問したため、拝見する機会を逃してしまったのですが、声をかけると「御狐様のミイラ」を見ることができるようです!再度訪問しなければ…。
2.当時の面影が残る街並み
福島宿では、街並みが本当に当時のままなんじゃないか?という気にさせられます。もちろんよく見ると、建物は新しかったりするんですが、宿場町の景観を守り継いでいるのですね。
何ヵ所かで井戸を見ました。福島宿では、木曽川が近くにあるものの、汲み上げなければならなかったため水の確保には苦労したそうです。井戸は今なかなか見ないので、福島宿で是非見つけてみてください。今でも使われているのでは?という井戸も見かけました。
こちらは高札場(こうさつば)。幕府やその土地の領主からのお知らせが表示されていました。文字が薄くなったりしても、勝手に筆を入れたりすることは禁じられていたようです。
井戸や高札場など、建物・家以外にも歩いて楽しめる福島宿の街並み。のんびり歩くにはぴったりです。また、京都の観光地のような混雑とは無縁なので、穴場と言えますね。
ランチ
私が訪問したとき、お店はそんなに見つけられなかったのですが、
豆腐料理のお店「とうふ料理 和幸家(かずさや)」に入ってみました。
定食を頼んだのですが、揚げ出し豆腐とっても美味しかったです。
「【長野観光】江戸時代の風情残る、木曽の「福島宿」に行ってきた」のまとめ
まとめますと、
- 江戸時代に栄えた宿場町
- 「山村代官屋敷」で当時の暮らしがわかる
- 町を散歩してみよう
です。
福島宿ではノスタルジックな気分に浸れますので、都会の喧騒に疲れてしまったら心を休めに行ってほしいと思います。