こんにちは。荷物運び用荷物(@nimotsu_hakobi)です。
今回は、ミラノにある「ブレラ絵画館」についてご紹介します。
目次
ブレラ絵画館ってなに?
ブレラ絵画館は、北イタリアの絵画が多く展示されている美術館です。あのナポレオンが美術館として整備したそうですよ。
「絵画館」という日本語訳ですが、館内では絵画の展示が中心のためだと思われます。
アクセス
ブレラ絵画館のアクセスについてご紹介します。
電車
- ランツァ(M2線)
- モンテナポレオーネ(M3線)
- カイローリ(M1線)
ドゥオーモやガレリアからも徒歩圏内で、ミラノ観光に訪れた方なら、他の目的の観光スポットと一緒に寄ることができます。
私は建物への入口が全然見つけられませんでした…旗が掲げられているエントランスが、建物の入り口です。写真で説明したかったですが、撮り忘れてしまいました。
ブレラ絵画館は、建物の2階にあります。一階は美大です。イタリアの美大に潜入できちゃうとは思っていなかったので、ドキドキしてしまいました。現地の学生がいるキャンパス内を歩けたのは、貴重な経験になりました。
開館時間
- 火曜日〜日曜日
8:30〜19:15 (チケット購入最終 18:40)
- 毎月第3木曜日の夕方
8:30〜22:15 (チケット購入最終 21:40)
日本の美術館は基本9-17時(16時半)ですので、入れる時間が長いですね!とはいえ、時間には余裕を持って行動しましょう。
所要時間は、普通に見ていって1時間〜2時間くらいでしょうか。
休館日
- 毎週月曜日
- 1月1日
- 5月1日
- 12月25日
年末年始、GWに旅行する場合は注意ですね!その日が休館日で入れなかった、という経験は私にも何度もあります…。
料金
10ユーロ
1ユーロ120円換算で、約1200円ですね。日本の美術館と比較すると割高感があります(日本は世界標準で見ると観光地の入場料がめっちゃ安いです)。
見ておきたい作品はコレ!
作品数が多いので、特にこれは見ておきたい!という絵を厳選しました。私の主観で選びました。
①『エマオの晩餐』
私も大好きな、イタリアを代表する画家・カラヴァッジョの作品です。実はカラヴァッジョの『エマオの晩餐』は2つあり、こちらは1606年、あとに描かれた方です。初めに描かれた方と比べると、暗くて重苦しい雰囲気があります。これは、描いた当時のカラヴァッジョの精神状態が影響していると言われています。当時、カラヴァッジョは殺人を犯し、逃亡中の身でした。初めに描かれた方はロンドンのナショナルギャラリーに展示していますので、そちらも見る機会があればいいですね!
②『死せるキリスト』
マンテーニャ作の、1475~1478年頃に描かれたとされる作品です。イエス・キリストが十字架に貼り付けられて亡くなり、周囲が嘆き悲しむモチーフはよくあるのですが、『死せるキリスト』は構図が独特。鑑賞者は寝かされたイエスを足元から見ていることになります。遠近画法を研究していたので、画家としての挑戦作だったのではないでしょうか。死んだイエスは生気を失い、神格化されずに一人の人間の遺体として描かれているのが特徴です。
③『接吻』
フランチェスコ・アイエツによる、1859年の作品です。アイエツはブレラ美術館の館長をしていたこともあるそうです。
この絵の長い垂れ幕がブレラ絵画館の外壁に下がっていたので、「当館目玉の作品」なのだろうと推測しました。現地では人気が高いそうですよ。日本での知名度は、あまり高くないですよね。この絵は宗教の知識がなくても鑑賞できるので、美術に詳しくない方にもおすすめです。
他にも…
もちろん、他にも様々な絵画が贅沢に所狭しと展示されています。
巨匠・ラファエロの絵画だったり…
肖像画や宗教画が苦手!という方には、ヴェネツィアの風景画だったり…
「最後の晩餐」というとダヴィンチばかりが有名ですが、別の画家による「最後の晩餐」も見ることができたりします。有名な作品や画家を目当てに行くだけでなく、お気に入りの絵画を見つけに訪問してもいいかもしれませんね。
訪問してみての感想
私は西洋美術にもやや関心があるので、こんな有名な作品や画家がいくつも見れちゃうの?と驚きました。また、ブレラ絵画館が大学内であったことに加え、卒業式のシーズンで卒業生っぽい恰好をした学生がいたのが印象的でした。キャンパス内に美術館があるってすごいですよね…「美術」が本当に身近な存在なんだろうな、と想像できました。
ぶっちゃけ、行った方がいい?
ブレラ絵画館は、ミラノ地区の観光スポットであるガレリア、ドゥオーモ、最後の晩餐に比べると知名度は低いかと思います。また、美術にそんなに詳しくない人でも誰でも知っている!というような絵画を見ることができるわけではありません。よって、例えば下記の条件に当てはまるようなら行ってみてほしいと感じました。
- 美術館が好き
- 西洋美術に関心がある
- カラヴァッジョの作品が見たい
- あまりに並ばずに観光したい・混雑が嫌い
逆に、初めてのミラノ且つ絵画にはあまり興味がないな、という方は楽しみづらいかもしれませんね。
「【ミラノ観光】美術好きならブレラ絵画館!【見ておきたい作品はコレ】」のまとめ
まとめますと、
- 絵画がメインの美術館
- 入口(建物への・絵画館への共に)がわかりづらい
- 『接吻』は見ておきたい
- 西洋絵画・美術館に感心があるなら楽しめる
です。
当記事があなたの楽しいミラノ観光に役立てましたら嬉しいです。
イタリアでは、観光地のアクセスが悪かったり、公用語がイタリア語だったりと、日本人には不便に感じるシーンもあります。そんなときは、旅をより快適にするために ツアーを利用するのも手かと思います。私はいつも現地ツアーに助けられています(笑)
海外旅行はやはり航空券代が高くついてしまいますが、航空会社のマイルを溜めることで大幅に節約できます。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。
参考文献・サイト
・ブレラ絵画館公式サイト https://pinacotecabrera.org/en/
・《死せるキリスト》アンドレア・マンテーニャ|MUSEY[ミュージー]
・《エマオの晩餐》ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ|MUSEY[ミュージー]
・イタリア統一運動の時代 フランチェスコ・アイエツの『接吻』『瞑想』 - hanna_and_art’s blog
・《聖母の結婚》ラファエロ・サンティ|MUSEY[ミュージー]
・「地球の歩き方A09 イタリア系2018〜2019年版」(2018年1月.ダイヤモンド・ビッグ社)