荷物はこブログ

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【体験談】注射一本打つのも怖い私が急性虫垂炎(盲腸)で手術した話

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こんにちは。荷物運び用荷物(@nimotsu_hakobi)です。

「荷物はこブログ」は基本的に旅行ブログですが、今回は入院・手術体験記です!!

26歳の晩夏。

26歳なりたてで、自分への誕生日プレゼントを選びに西武デパートに行ってみちゃおうかなーなんて迷っていた日曜日。

私は虫垂炎(盲腸)になって入院・手術をしました。

入院期間は5泊6日。

これまで病気とかしたことがなかったので、これはとても珍しい体験ができたと思い(人類からすると全く珍しい病気ではないですが)、記録に残しておくことにします!

特に何の役にも立たない記事ですが、虫垂炎にかかった同じ境遇の方なら、どんなもんなのかイメージが湧いて少しは安心できるかもしれません。

 

目次


8/21土 始まり

直接のきっかけは、右下腹部に違和感があったことです。この日以前から感じていたような気もしますが、はっきりおかしいと感じたのがこのあたりからだったと記憶しています。この日はジャニーズのアイドルグループ・King & Princeが司会を務める24時間TVを見ていました。全員本当にイケメン、奇跡のアイドル。彼らの煌びやかさにうっとりしていたら、この違和感のことはすぐに忘れました。


8/22日 前兆

この日も、特に歩いているときに右下腹部の違和感がありました。ときおり、走った後のような痛みまで感じます。しかし、気のせいとも取れるレベルです。

この日、彼氏が珍しく「どこか行きたいところがあったら付き合うよ」と提案してくれました。出かけるのが嫌いな彼氏の珍しい提案に驚いた私は、行きたいところを色々リクエストしてやろうと思ったのですが、不思議と家にいたい気持ちが一番に浮かびました。私は出かけることが大好きなので、普段の自分ではまずありえないことです。

家でぼーっとしていると、やはり右下腹部が張ったような、痛いような気がします。365日のうちで今日が一番24時間TVの影響を受けていることもあり、自分が何か難病にかかったんじゃないかという気がしてきました。ネットで色々検索していると、場所的にも子宮に何か問題があるんじゃないか?という仮説が浮かび上がってきました。


8/23月 肩透かし

内科にはつい最近かかる機会があって、異常はないと言われていました。ならば不調があるのは婦人科なはず!うん、そうに違いない。

しかし、あの婦人科の嫌な内診(女性しかわからないと思いますが)をTシャツを汗でぐしょ濡れにしながらなんとか乗り越えた結果、婦人科でも異常はないと言われてしまいます。少し前に内科で診てもらったときの結果と合わせれば、「右下腹部に明らかな違和感があるのに、内科と婦人科からは極めて健康に見える」ということです。

え…じゃあ、この右下腹部の違和感は全て気のせいってことなの…?

婦人科で絶対に何か見つかると意気込んでいた私は、とぼとぼ家に帰りました。今思うとそのまま内科でも診てもらえばよかったのですが、どうせまた何も見つからないだろうなーと勝手に思い込んでいました。


8/29日 葛藤

右下腹部の違和感と痛みは続いていましたが、昼間は遊びに行くほど元気でした。病は少しずつ進行していくところが怖いですね。

16時頃に家で昼食兼夕食の冷えた茶そばを食べて、サワークリームオニオンのポテトチップスを食べて、今週も最高の土日だったなあと振り返っていたところまでは、本当に元気でした。

 

19時頃からだったと思います。胃のあたり、みぞおちが急に痛くなってきました。これまでに胃痛の症状はありませんでした。

胃痛って別に誰でも経験あるじゃないですか。なので、放っておきました。でも痛みが何時間経っても収まらない。波はあって、少し弱くなったりするのですが、痛みが強いときの強さが半端じゃない。寝ようとしましたが眠れる状態ではない。息をする声も漏れる感じです。ただ、少し頑張れば話したり歩いたりは全然できます。私はここでようやく、

「あれ、これ盲腸ってやつじゃない?」

と気が付きました。「夜に突然お腹が痛み出すやつ…噂には聞いていたけれど…」と、まだなんなのかわからないのに私は一旦盲腸で確定させることにしました。

内科と婦人科でかかった病院に夜間で対応してもらえないかどうかを試しに聞いてみましたが、病室がいっぱいで受け入れられないとのこと。その代わりにと、救急車を呼ぶべきかどうかをまず相談できる電話窓口があることを教えていただきました。

東京消防庁救急相談センター #7119

こちらに電話すると看護師らしき方が対応してくれました。私が症状などの質問に細かく答えると、看護師さんは「今はコロナで受け入れに時間がかかるし、明日でもいいのではないか」とアドバイスをしてくれました。あ、これはそんなに重症ではないのね、良かった。私はプロのアドバイスを聞いてひと安心。なんとか明日まで我慢するために、眠ることにしました。

しかし、みぞおちのあたりが痛くてどうしても眠ることができない。19時頃から痛みが始まって、現在24時。冷静に考えて、5時間もお腹がめちゃくちゃ痛いなんてやっぱりおかしい気がしてきました。コロナ禍ということで救急車を呼ぶかどうかはめちゃくちゃ迷ったのですが、「素人が自分の状態がひどいかどうかなんて判断できないのだからとりあえず呼ぶべき」と主張されているお医者さんのネット記事を読んで勇気をもらい、私は救急車を呼ぶ事にしました。今振り返っても、あのとき呼んでおいてよかったです!救急車を呼ぶかどうか迷うくらい具合が悪いのであれば、たぶん救急車は呼ぶところまで進行していると思います。

電話をかけると「火事ですか、救急ですか」と聞かれて一瞬戸惑いましたが、聞かれたことにどんどん答えていきます。「虫垂炎らしき症状がある」という話も自分から伝えました。この時点では、私は一応冷静に話せるし歩くこともできました。救急車は私の予想に反して、10分くらいですぐに来ました。

 

救急車はなかなか来ないだろうなと思いきやウーバーイーツより全然早かったので驚きつつ、救急車に乗せていただきました。このときは、アパートの入り口で乗車するのがちょっと恥ずかしいな、なんて思う余裕がまだありました。ベッドに横になると、救急隊員の方が症状についてすごく色々質問してくれます。私は日々熱をアプリで記録していたり、カレンダーで病院に行った日なども詳細をテキストで残しているので、スマホさえ見ればかなり正確な情報を話すことができました。普段の体温や毎月の生理の記録をしたり、病院に行ったりやワクチンを打った日などをすぐに参照できるようにしておくのはめちゃくちゃオススメです。そうこう話しているうちに、なんだか痛みが収まってきました……。病院に行った途端に熱が下がる子どもみたいなことになったらどうしようと内心激しく焦る私…。

38度台まで発熱していたので、受け入れ先はすぐ見つかるかわからないという説明をしていただいたのですが、1件目では断られたものの、2件目ですぐ近くの病院に受け入れていただけることになりました。もっと受け入れ先が見つからないと思っていたのですが、状態が明らかに虫垂炎で、コロナの症状がなかったからかもしれません。

 

私はストレッチャーで病院に運ばれ、病院の担当者に引き継がれました。そこで点滴や採血、CTスキャン、PCR検査を経て、入院が決まりました。鼻綿棒タイプのPCR検査に、「痛いぃぃ!!」と大声で叫んでしまって本当にごめんなさい。

最初に診てくれた先生の話では手術しなくてもよさそうな雰囲気の話をされていたので安心していたのですが、病室に連れて行かれる直前に「手術でいいよね?」と消化器専門の担当医師に言われました。

いや先生、予防接種とか点滴ですら怖いのに手術なんて無理ですよ。

なんとか手術は回避できないのか、懇願するような顔で先生を見ることにしました。すると先生は、「薬での治療で改善されなければ、お腹をガッツリ切る開腹手術になりますよ。死んでもやりたくないんだったらやらないですけど…」と手術がほぼ回避不可能であることを教えてくれました。いやお腹をしっかり切らなくても、少し切るは切るんでしょ?痛いじゃん!

しかし死ぬのは嫌だったので、私は手術することに同意しました。

荷物運び用荷物が本当の大人になった瞬間でした。

急に手術って緊張するよねーと声をかけてくれる優しい看護師さんに車椅子を押され、病室へ向かう私の心の中は不安でいっぱいでした。

 

①8/30月 悪夢

お腹が痛いのが続いていたので、結局朝まであまり眠ることはできませんでした。具合が悪いときには悪夢を見ると相場が決まっているのか、歯がめちゃくちゃ抜ける夢を見ました。もう最悪です。

9時台くらいにお医者さんが何人かで来て、「じゃあ今日さっそく11時くらいに手術しますね〜」と突然伝えにきてくれました。手術の宣告が急すぎて頭が追い付きません。頭を抱えていたら看護師さんが飛んできて、「やっぱり10時になったと連絡が!急がなきゃ!」とあれこれ準備をし始めました。手術ってそんな急に時間変更とかするんだ。手術着に着替えると、マニキュアを落としてほしいと言われました。手術は手にネイルをしていると受けられないそうです(足はしたままだったので、足はしていても大丈夫みたいです)。これ、ジェルネイルだったらどうしてるんだろう。除光液を病院内から探してもらって、私はぐったりした体でゴシゴシとマニキュアを落とし始めました。

 

マニキュアが落ちると、手術前に患者説明用の部屋らしき場所に呼ばれて、先生に今回の手術の内容を教えてもらいました。虫垂が親指のサイズくらい腫れちゃってるんですよ~と言われましたが、全然ピンと来ません。なくなったら困ることはありますかと聞いてみましたが、何もありませんと言われました。「じゃ、私はちょっと痔の手術に行ってくるのでサインをよろしくお願いしますね」と言い残して、先生は消えていきました。

 

あっという間に手術の時間になって、私は車椅子で手術室のある場所まで連れていってもらいました。手術室の前で、今回の手術担当の方々が私を囲んで、代表の方が名前とか誕生日とか今回の手術内容確認クイズとかアレルギーとかを聞かれます。虫歯はありませんかと聞かれて、「今朝歯がボロボロ抜ける夢を見たのですが、実際は虫歯はありません」と答えたら笑ってもらえて嬉しかったです。ここで、メガネを回収されました。せっかくの手術台からの景色も、しっかり見ることは叶いませんでした。手術台に寝転がると、点滴から眠くなる薬が打たれます。最後の記憶は、「だんだん瞼が重くなります」と言われる前にもう瞼が重くなって目を閉じたこと、「点滴を打っている腕が今ちょっと痛いかもしれません〜」と言われたのに全然痛くなかったこと、点滴を打っている腕のあたりをずっと撫でられていたこと。あれは何だったんだろう。

 

手術中の記憶はないですが、私がやっていただいたのは「お腹に3つ小さな穴を開けて虫垂を切り取る」という手術でした。お腹を切らない分、体への負担が少なくて済むそうです。

 

…おはようございます。起きたらまだ手術台の上でした。朦朧とする意識の中、めちゃくちゃお腹が痛くてめちゃくちゃ具合が悪いことだけが理解できます。あ、手術後ってこんなに辛いんですねと驚きを隠せません。ベッドに寝た状態のまま部屋に運ばれたのですが、とにかくお腹が痛くて、首を左右に振って痛いアピールをしてみます。喋る余裕はありません。吐き気がするしお腹が痛いけれど、それ以上何が何なのかがわからない。起きていると具合が悪すぎるので、なるべく寝ておくことにしました。たまに目が覚めて、常に汗だくです。このときは、スマホを見ることもあまりできませんでした。画面を見ると気持ち悪くて吐き気がするからです。

点滴で投与される薬の中に痛み止めと吐き気止めがありまして、痛み止めを打ったあとは吐き気がする、吐き気止めを打ったあとはお腹が痛いの繰り返しでした。吐くとお腹に力が入るので、これがまたびっくりするような痛さ。

 

夜中に謎の緑の液体を吐きました。人間の体内から緑のものが出てくる想定ができておらず、強い戸惑いが生じます。私の頭がおかしくなっているだけだったら困るので看護師さんに「これ、緑ですよね…?」と尋ねると、「はい、緑ですね」という冷静な回答をいただきました。看護師さん、コメントはないんですか、違和感ないですか?と思いましたが、クソ忙しいのに虫垂炎の患者の吐いたものが何色かなんて知りたくないよなと反省…。今考えると、元気だったとき最後に食べた茶そばかもしれません。


②8/31火 続く悪夢

具合が悪いのは続きます。この日はそれに加え、朝イチでレントゲンを撮りに行くという苦行が待ち構えていました。「立ってレントゲンを撮ります」と説明されましたが、立つのは絶対に無理。でも撮れと言われてしまっている以上、ない力を振り絞って立ち上がり、なんとかやり切りました。看護師さんがとても優しくて色々話しかけてくれるのがすごく嬉しいのですが、喋ると吐き気がするのでうまく喋れません。

 

辛かったのは、車椅子で行くトイレ。点滴の水分でしょうが、何も飲んでいないのに尿意を催すのが腹立たしい。麻酔の副作用なのかなんなのかわかりませんが、起き上がったり立ち上がったりの体の動きが吐き気を引き起こします。また、体をベッドから起こす行為は思っていた以上のお腹の筋肉を使うようで、痛みを伴います。この日は朝のレントゲン以外何もなく、食事すら出されていないので、トイレに行く時が来る恐怖とひたすら戦う感じでした。

なるべくトイレに行きたくない…!!

トイレに行きたくないので、飲み物はなんでも飲んでいいとは言われていたのに、ほとんど何も飲みませんでした。

 

スマホの充電が切れたので充電したくなりましたが、充電器を挿すために体を起こすと湧き上がる痛みと吐き気が恐ろしく、充電に踏み切れません。どうせスマホの画面見るのも気持ち悪いし…と思い、もう少し元気を取り戻すまでスマホは放置しました。今思い返すと術後の体の衰弱っぷりがすごいですが、気分の落ち込みは全くありませんでした。具合が悪くて生きるのに必死なので、落ち込んでいる余裕すらなかったのだと思います。


③9/1水 光

昨日充電が切れたスマホは看護師さんに充電してもらい復活、スマホの画面は少しずつ見るのが平気になってきました。

手術から2日経過しているということで、空腹を感じてお腹が鳴ります。なのに今日もご飯はなし。まだ吐き気があったためです。

もう自分の息が、点滴の匂いに変わって来た気がします。早く串カツとかチョコチップマフィンとかが食べたい…。食欲はあるけど食べることができず、暇なので、一休で一人でも行けるアフタヌーンティーを検索して過ごします。そうしたらアフタヌーンティーに行く用のワンピースが欲しくなって、秋冬のワンピース探しの旅が始まりました。インターネットの海は広く深いのです。

夜の21時頃、突然お腹のガスが穴の空いた風船のようにプシューーーと抜けました。それまでの膨張感から急に解放され、私は久しぶりにぐっすり快く眠ることができました。


④9/2木 喜び

この日は再びレントゲンを撮りに車椅子で移動しましたが、手術直後に比べたら元気に立ち上がることができました。そして朝食から食事が再開!

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少ない!!

実家の犬の一食分しかありません。え、もう少し元気な人もこれなの?

しかし、3日間何も食べていなかった私には十分過ぎるほどのご馳走でした。味のないお粥だけが本当に苦手で食べられなかったのですが、それ以外はしっかり完食。

スッキリとした気持ちで久々の食事を終え、動画でも見ようかと思いましたが、カバンからイヤホンを取り出すのが辛いので諦めました。

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昼食にはデザートも出ました!黄桃の缶詰ですが、甘さが体に沁みます。デザートがつくのは、やはり嬉しい。夕食はなんのデザートがつくんだろう。

 

夕食までは時間があるのですが、ここで久しぶりのシャワータイムがやってきました。

このシャワーが本当に辛い。お腹の傷口にお湯がかかるのが怖いので、あまりお湯がかからないようにしながらシャワーを使いましたが、点滴の針が刺さったままの左手は思うように動かせません。傷口は濡れてもOKとは言われていたんですが、怖いもん。そして、お腹の傷は見ると怖いので見ないようにします。点滴が刺さっている様子もしっかり見えるように固定されているので、そこからも目線を逸らします。年に一度くらいしか使っていなさそうな身体中の筋肉をフル稼働させて浴びたシャワーは、途方もない疲労感を私に残しました。私は部屋に戻ってすぐに寝ました。

 

目が覚めると、夕食が運ばれてきました。

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いやデザート昼と同じじゃん。

(舌バカだっただけで全然違う果物だったらすみません)

この回の夕食はなんの料理なのかよくわからず、あまり美味しくなかったです…。しかもデザート昼と同じだし。

 

体を動かせるようになってこのとき気がついたのですが、右肩にものすごい肩凝りが発生していました。それはもう、激痛って感じの。吐き気を誘発するくらい強い凝りです。寝てばかりだったからなのか、右手ばかり使っているからなのか…。

さらに、点滴をしている左手がクリームパンのようにむくんで、手が動かしづらくなっていることにも気が付きました。直接虫垂炎には関係ないところでも、体がダメージを受けているようです。

ま、でも虫垂炎は治ったわけだし。手術するほどではない不調は、退院したらゆっくり治せばよいのです。


⑤9/3金 暇

かなり体調も良くなってきました。この日はほぼ一日、何もありません。食事とシャワーとトイレ以外は本当に何もありませんでした。

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朝食を食べ終わっても、まだ9時です。実はこの日は、やりたいことがありました。

手術室に行くときに見かけた、院内の売店。

何種類かパンを売っているのを見ました。あそこでこっそりパンを買って食べたい。相変わらず肩の激痛も続いていることだし、体を動かすための散歩と称して売店に行こうと思いました。看護師さんに売店までの道のりを聞いてみると、作業の手を止めて親切に教えてくれました。

「今はコロナ感染対策で、病棟からは出られないんですよ」

こっそりクリームパンを食べる私の計画は白紙になりました。

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さて、昼食から普通の米に戻りました!普通の白米の美味しさに感謝。農家の人、農協、米炊いた人、本当にありがとう。

 

暇なので周りの様子が目や耳に入ってくるようになりました。廊下では、長谷川式認知症スケールという認知症のテストが毎日行われています。リハビリしているようなやりとりも聞こえてきます。

その中で、毎日「怖い」が口癖の方がいました。大きな声だったので、私のいる病室にもよく聞こえます。何が怖いんだろう。しばらく歩いていなくて、久しぶりに歩くのが怖いのかもしれません。

そういえば昨日入院してきたおばあさんも、手術は始めてだから怖いと看護師さんに漏らしていました。私も手術はすごく怖かった。ごく当たり前のことですが、年齢とか関係なく、みんな手術とかリハビリ、治療が怖いんだなと思いました。看護師さんやお医者さんは病気そのものはもちろんなんだけど、同時に患者さんの不安にも向き合わないといけないお仕事で、常に両方を考えなければいけないのはすごく大変だろうなと想像できます。

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夕食はお腹の調子が悪くてあまり食べられませんでした。


⑥9/4土 退院

ついに退院の日が来ました。

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この病院食ともお別れです。私に栄養バランスの良い食事を与えてくれて本当にありがとうございました。

会計したらいろいろ合計して159,343円かかりました。高くて泣きました。病院から家まで徒歩で10-15分だったので歩いて帰りましたが、さすがにいきなりそこまではやりすぎだったようで、よろよろ歩くうちに30分かかりました。

 

その後、すぐにカレーを食べに行ってすぐにお腹を壊しました。虫垂炎で手術したばかりのそこのあなた。退院後すぐのカレーは、刺激物になりますのでおすすめしません。

 

9/5日以降

胃のキャパが少し小さくなったような気もしますが、元気です。

漢方薬は体に無理なく飲めそうなので、今は病院で処方されていたものを買ってきて一日1回くらいは飲んでいます。

 

終わりに

虫垂炎にかかったのが江戸時代だったら、たぶんこのまま死んでたと思うんですよね。26歳で病死、なす術なくおしまい。でも、私は2021年を生きていたおかげで、すぐに手術してすぐに治りました。虫垂炎になってしまったこと自体は少しだけ運が悪かったかもしれないけれど、数ある病気のうちですぐ治るような病気になれたのは、幸運だったとも言えます。むしろ搬送先がすぐ決まったり、コロナではなかったり、開腹せずに手術ができたり、ラッキーなことばかり!

また月並みですが、当たり前のこともありがたいなと感じるようになりました。例えば、手術後にものすごく具合が悪くて辛かったとき、泣いたらスッキリするのかなと一瞬思って泣こうとしたんです。ところが、泣くのって意外にお腹の筋肉使うみたいなんですよね。お腹に負担がかかって疲れそうだったので、泣くのを中止しました。つまり、健康でなければ私たちは泣くこともできないということです。寝返りを打つのもトイレに行くのもシャワーを浴びるのも、手術後には難易度がぐんと上がりました。今は大丈夫ですけどね。

病気にならず健康でいられることも、病気になったけど助かったことも、全て幸運なことです。でも、こんな幸運はずっと続くかどうかはわかりません。今先延ばしにしているやりたいことは、健康が損なわれたり病気で死んだりしたら実現しないまま終わってしまいます。そう考えると、周りの目を気にしたり、やりたくないことをやり続けるのってすごくもったいないことですよね。

 

毎日最大の楽しいを積み重ねて、一年や一生を振り返ったときに「最高だったな、思い残すことはないな」と思える人生にしようと思います!

旅行もたくさん行くぞ〜。

 

 

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