GW期間中、ヴィラ西表というホテルに宿泊しました。このホテルがすごかったので、起こった出来事をまとめてみました。
目次
- カタコトの日本語、21時半にかかってくる電話…!宿泊前日までの様子
- 警察も出動?ホテルに入ったときの第一印象
- 下水の匂いが充満!お部屋の様子
- 予約したはずのツアーではない!?今回参加したツアー
- 3つ予約したはずのツアーはなぜか4つに!より高いプランに勝手に変更済のツアーも…。ツアーの申込状況を確認
- ホテル側と料金で揉める確率、脅威の75%!地獄絵図のロビー
- ヴィラ西表のこんなところはよかった
- 「【西表島ホテル】ヴィラ西表というホテルがすごかった!」のまとめ
- 悪質なホテルを避けるには
カタコトの日本語、21時半にかかってくる電話…!宿泊前日までの様子
楽天トラベルで予約後、宿でツアーの申し込みができるとのことでしたので、公式HPで推奨していたLINEでツアーを申し込みました。
そのときのやりとりで初めに気になったのは、怪しいカタコトの日本語。
ただ、このときは外国人の方が慣れない日本語での対応を頑張ってくれていると思っていたので、特に気には留めませんでした。
また、宿泊の二日前くらいの21:30頃、電話の着信をいただきました。
電話をかけてくる時間帯にも驚きましたが、内容は「ツアーの予約はされていますか?」とのこと。LINEを見ればテキストで残っているので一発だと思うのですが、再度こちら側が申し込んだと認識している3つのツアーを申し上げて、電話は終わりました。個々のツアーの予約がホテル内で管理されていない印象を受けました。
警察も出動?ホテルに入ったときの第一印象
ヴィラ西表は、上原港から徒歩5分くらいの場所に位置しています。レンタカーや迎えの車がなくても歩けるのが魅力です。
まず気になったのが、玄関に警察がいたことです。何かを注意しに来たようで、小声でホテルスタッフの方と話し込んでいるようでした。何を話しているのかなーと少し近くに寄ってみたら、玄関の扉を閉じられてしまいました。警察の方の「怪我に繋がるので…」のような言葉はかろうじて聞き取ることができましたが、詳しいことはわかりません。
また、ロビーの机の上には、私より前にいらっしゃった宿泊客がチェックイン時に書いたと思われる住所や氏名が記載されている紙が置いてありました。個人情報の取り扱い体制がちょっと甘いなとは思いつつ、繁忙期ですし誰にでもミスはあるのであまり気にしませんでした。
奥では、スタッフの方が電話でツアーの営業をしていました。「60以上のツアーの種類があって島で一番です」と自信たっぷりにお話しされています。ガッツリ営業をかけている声をロビーのみんなに聞かせるのはどうなのかなと思いつつ、島のおおらかさの現れであると自分をなんとか納得させました。
ただ、スタッフの方が1名以外全員マスクをしていませんでした。そこはコロナ禍の接客業として、マスク着用をお願いしたいです。
下水の匂いが充満!お部屋の様子
部屋に入ると、部屋中に漂う強い下水の匂いが気になりました。激臭に分類されると思います。しかし、部屋に「下水の匂いがすることがございます」という注意書きがあったため、仕方ないと割り切りました。
まず、お手洗いを済ませようとトイレに入ると、トイレットペーパーがありません。また、部屋にゴミ箱もないようです。フロントに電話して聞いてみたところ、トイレットペーパーは今すぐ持って行くがゴミは持ち帰りくださいとのことでした。そして、結局トイレットペーパーを部屋まで持ってきていただくことはありませんでした。設置し忘れるのはミスとして仕方がないと思いますが、トイレットペーパーがなかなければトイレを利用することができません。すぐに持ってきていただけるとありがたいです。
ちなみに、口コミでよくある虫については、特に見かけませんでした。
予約したはずのツアーではない!?今回参加したツアー
ツアーは13時スタートです。LINEで事前に説明をもらっていました。
私はLINEで、以下のツアーを申し込んでいました。
(公式HPで見つけたツアー)
(ツアー申込をしたときのLINEのトーク画面)
しかしツアーを終えてみてびっくり。実際には以下のツアーだったのです。
(公式HPにあった、希望とは異なるツアー)
一人1万円で、サービスを受けられるのは由布島までの往復のみです。由布島の入園料すら、こちらで別に負担します。つまり、ホテル→由布島入口までの片道が5,000円というわけです。これを高いと思うか妥当と思うかは人それぞれなので、特に言及はしません。
ただこの日、野生生物保護センターはリニューアルオープンのため、休館していました。しかし、HPにはそんな説明はありません。これでは、開館していると思ってしまい、「手ぶらで西表名所めぐり」ツアーの予約を希望される方は行けると思ったまま島に来てしまいます。また、予約希望時点で「このツアーでは現在野生生物保護センターが休館中なので、ここを除いたルートになる」という説明が必要ではないでしょうか。
3つ予約したはずのツアーはなぜか4つに!より高いプランに勝手に変更済のツアーも…。ツアーの申込状況を確認
改めてツアーの申し込み状況を確認すると、LINEで予約したはずの内容と比べて、ツアーが一つ多く予約されていたようです。また、予約時はLINEでツアー内容の詳しい説明はありませんでしたが、公式HPを確認するといくつかの選択肢のうちより高いツアーが予約されたことになっていました。
すぐに謝罪いただきましたが、返金やキャンセルはできず、「間違えてつけてしまったツアーは割引してつけさせていただきます」とご提案いただきました。親切心からとは思いますが、一日がハードになりそうだったのでそこはお断りしました。
そもそも、ツアー内容の確認の機会は2回ありました。1回目は予約時、2回目は数日前の21:30頃にツアーに予約しているか確認の電話をもらったときです。この2回の確認のステップを踏んで、申込内容をうっかり間違えて記録しているとは考えづらいです。
とりあえず私は、希望したツアーを勝手に変更されてしまった理由を確かめることにしました。以下ヴィラ西表のスタッフの方を「ヴ」、同行者を「同」とします。
ヴ「それは私が勘違いしてしまいました。すみません。ですが、由布島半日観光コースでよいですかとLINEで確認はしておりますが?」
私「そちらの各ツアーの厳密な呼称はこちらにはわかりませんよ…」
実際の話し方は極めて流暢でしたので、カタコト風の日本語は予約内容をあやふやにさせるための手口だったのかもしれません。
ヴ「今の時期はやっていないツアーがたくさんありまして、今回参加できるツアーに申し込んでいただきました。手ぶらで西表名所めぐりツアーは、現在実施されていないので、参加できません。でも由布島半日観光コースが人気なんですよ」
客が予約したいツアーが現在は開催されていないことをなぜか教えてくれず、勝手にツアー内容を変更するヴィラ西表のスタッフの方。そしてそれなら、このホテルに60以上もツアーは存在しないのではないか。
ヴ「電話をしたときに、料金の説明は全てしており、ご納得いただきました」
確かにホテルから電話はいただきましたが、金額の説明は一切ありませんでした。ただ、電話だと言った言わないの水かけ論になってしまいます。ここらへんで、同行者がイライラを募らせます。
同「その電話の録音はありますか?」
ヴ「そんなことを言わないでください!」
同「警察呼びますよ?」
ヴ「警察だなんて!」
同「これだと、一番高くて一番アテンドが楽なツアーばかり予約させてますよね。お支払いしたお金の、内訳を全てまとめてください」
ヴ「今ご説明しますね」
同「いえ、口頭ではなくテキストでお願いします」
選択肢を与えられないまま予約させられたツアーについては、現在はこれ以外のツアーが一つも開催されていないとのことだったため、提示されたツアーと金額で妥協することにしました。
ホテル側と料金で揉める確率、脅威の75%!地獄絵図のロビー
私たちは一度奥に引っ込むとなかなか帰ってこないヴィラ西表のスタッフの方を、お通夜状態で待ち続けました。
隣の机に座っている女性2人組は、キャンセルしたはずのツアーの金額が請求に入っているようで、支払いに時間がかかっているようでした。現金13万を要求されていて、なければレンタカーで郵便局まで行くのを強要されているような状況です。カード利用ができないこと自体は楽天トラベルのページにも書いてあったので仕方がないかもしれませんが、この2人組は「信用できない」という理由で支払いを躊躇していました。
別の子連れのお母さんは、「えっこれって一人分の料金なんですか…」とこれまたお金の話をしているようです。
ロビーには4組いましたが、そのうち3組が宿泊プランやツアーに関する金額に交渉をしている地獄のような状態。なんだか面白くなってしまいました。このメンバーで飲みに行きたい。
最後は何度も謝罪され、新しい提案を試みるヴィラ西表のスタッフの方。
ヴ「18時から八重山のホタルのツアーがあるんです!これでは私の気が収まりませんので、どうかこちらに参加してください」
私&同「……」
ヴ「ホタル、本当に綺麗なんですよ〜!」
ホタルの光を絶賛するスタッフの方の声が、ロビーに虚しく響きます。
同「お気持ちだけで結構です」
そして我々はツアーにも食事にも参加せず、泊まること自体を中止し、下水部屋から逃げるように星野リゾート西表島へと拠点を移したのでした……。あとの2組がどんな末路を辿ったのかが心配です。
ヴィラ西表のこんなところはよかった
文句ばかり並べるとフェアではないと感じるので、よかったところも記録しておきます。
まず、上原港から徒歩5分くらいなので、アクセスは良いです。交通の便が悪い西表島で滞在することを考えると、条件はいいように思います。
また、由布島まで運転していただいたスタッフの方は、とても感じのいい方でした。由布島に到着するまで車を止めて説明してくれたり、ツアー参加者を楽しませようと工夫してくれていました。
「【西表島ホテル】ヴィラ西表というホテルがすごかった!」のまとめ
まとめると、起こった出来事は以下です。
・テキスト上ではカタコトの怪しい日本語を使う(実際の会話では流暢な日本語)
・夜の21時半にツアーに申し込んでいるかどうかの確認の電話をかけてくる
・ホテルに行ったら警察がいる(理由は不明)
・宿泊客の個人情報が誰でも見られる場所に放置されている
・マスクなしのスタッフが多い
・部屋に下水の匂いが充満している
・部屋にトイレットペーパーがない
・トイレットペーパーを持ってきてほしいと頼むも、持ってきてくれない
・申し込んだツアーが、同じ料金の別のツアーに勝手に変更されている
・申し込んだツアーの数を勝手に増やされている
・全て最も高いツアーに勝手に変更されている
・60以上のツアーがあるなどと数の豊富さを強みとしているが、実際には多くのツアーが実施されていない
・指摘されたミスを謝罪しつつも、割引するので参加してほしいと営業してくる
・こちらから強くお願いしない限りは、料金の明細はテキストでは見せてくれない
・他の宿泊客もそれぞれ料金に関する問題が発生している
・ミスを受けてのキャンセルや返金は対応してもらえず、ヤエヤマボタル鑑賞ツアーへの参加を勧められる
私はホテルや飲食店などをサービスを受けるとき、ミスをされても怒りません。しかし、誠実でない悪意を持った対応をされるのはすごく不愉快です。
今回のヴィラ西表のスタッフの方は、悪意を持って予約内容を意図的に一番高いツアーにすり替え、指摘されなかったらラッキーと言わんばかりに希望しないツアーを購入させる手口を使っているように見えます。
おそらく、「60以上のツアー」という謳い文句を語るために、存在しない架空のツアーをHPに大量に記載しているのだと思います。
また、先方の(悪意を持った)ミスへの対応として、ツアーのキャンセルや返金などはなく、むしろ別のツアーを格安だという理由で営業されてしまいます。営業は企業活動を展開するにあたり必要なことなので、全く否定はしません。ですが、ミスが発生したときに追加で営業をかけようとするのはおかしな話です。
どの場面を切り取って見ても問題のあるホテル、ヴィラ西表。ヤバさレベルは麻雀でいうところの役満です。何かをやらかす材料は既に揃っています。
知床遊覧船のような悲劇的な事故を次に起こすとしたら、こちらの宿だと思います。
西表島に観光旅行に来られる予定があるなら、ホテル選びやツアー会社選びは本当に慎重にしてください。自然の脅威から身を守るために、多少高いお金を払ってでも安心・安全は買った方が良いです。もしもヴィラ西表に宿泊する場合は、ツアーには申し込まずに素泊まりで利用してください。下水の匂いは我慢すればいいですし、トイレットペーパーは自分からフロントに貰いに行けばいいので、1泊くらいならできると思います。しかし、ツアーは不誠実な詐欺まがいの対応をされる危険性が極めて高いので、おすすめできません。また、YouTuberの方なら動画のネタになるかもしれませんね。
悪質なホテルを避けるには
これを読まれている方も、予約を取る際にはじゃらんや楽天トラベルなどの予約サイトの口コミは一応調べていると思います。ただ、業者自身でたくさんレビューをつけている場合もあります。なので、誰かにダブルチェックをお願いしてみてください。別のホテル予約サイトやトリップアドバイザーのレビューを調べてもらったり、SNSで候補のホテルの評判を募集してみてください。
下調べはしっかり行って、安全で楽しい旅行にしましょう!
(訪問日:2022年5月2日)
過去に宿泊したホテルの記事はこちらにまとめました。