こんにちは。荷物運び用荷物(@nimotsu_hakobi)です。
今回は、徳島県にある大塚国際美術館の展示室を写真多めでレポートしていきます!!
展示室の様子だったり作品ラインナップをなるべく知ってほしかったので、写真がすごいボリュームになっています。
目次
各展示室の紹介【写真多め・感想あり】
大塚国際美術館は、地下3階から地上2階まである大きな美術館です。世間で有名だと認知されている世界の絵画はおそらく全部あるのでは…?階ごとに展示室の様子をご紹介します。全く知らないジャンルもあるので、全くわからないところは巻きです…ごめんなさい!
大塚国際美術館の展示室「以外」が気になる方は、以下をご覧ください。↓
・カフェ・レストラン記事:【3つのカフェ・レストラン、どこにする?】大塚国際美術館のカフェ、メニューはこんな感じ!【写真で紹介】 - 荷物はこブログ
・ミュージアムショップ記事:【ミュージアムショップ】大塚国際美術館で購入したお土産を紹介!【限定グッズ】 - 荷物はこブログ
①B3階 古代~中世
館内に入るとすぐ、うっすらとシスティーナ礼拝堂らしき部屋が見えてきます。早い、メインディッシュが早すぎる…!
意識していなかったので気がつきませんでしたが、ここは地下3階なのですね。
はじめに見ることになる絵画。一発目にしてはガツンとしている!!
バチカン美術館にある、システィーナ礼拝堂です。システィーナ礼拝堂の中にある、ミケランジェロの手掛けた天井画と壁画の一部が再現されています。すごいスケール。
入って左側の壁には、アーティストの米津玄師さんが描いた絵「Lemon」が。いや才能がありすぎるでしょ…。
NHK紅白歌合戦で「Lemon」を歌った場所がここでした。話題になりましたね。
父に「インスタに写真載せてバチカン来た」って言ってもバレないんじゃない?と言われました。でも実はこれ、嘘だとすぐにバレてしまいます。
なぜなら、本物のシスティーナ礼拝堂は写真撮影が禁止されているのです。母が浅はかだと笑いました。
しかし、逆に捉えればニセモノだからこそ写真撮影し放題ということです。これは現地では絶対にできないこと。気になるところはバシャバシャ撮影しておきましょう。
実物大が置いてあります。遠くてなかなかわからないですが、近くで見ると本当に大きい!!こういうことができるのも、大塚国際美術館ならではです。
エル・グレコの祭壇です。エル・グレコって絵のクセが強いですよね?
写真を撮り忘れましたが、聖マルタン聖堂です。ショパンの恋人で知られるジョルジュ・サンドの館がある村の聖堂。この聖堂は知りませんでしたが、最近ジョルジュ・サンドの読み物を読んだばかりでして…。
はじめは環境展示が多いです。知らない遺跡や壁画、教会だったとしても、空間自体を再現した展示室なので現地に行ったような臨場感で楽しく鑑賞できます。
こちらはポンペイの壁画。ポンペイに行ったことがありますが、実際の壁画の赤はすごく薄くなってしまっています。こんなに鮮やかな赤を見られるのも、当館ならではですね。
同じくポンペイの『貝殻のヴィーナス』。ポンペイは絵画の宝庫ですね〜。ちなみに私は現地に行ったのにこの絵を見ていません。どこにあった?
風神雷神を見つけました。私は日本美術が好きです。
こちらもポンペイで出土した、ナイル川の風景を描いた絵画です。当時のギリシャ・ローマ人がアフリカに住んでいると考えていた小人族だそう。恐竜かと思いましたが、この時代に恐竜の存在は知られていませんね。
古代の絵画は知っている絵が少ないですが、環境展示と大きい絵画、小さい絵画をいいバランスで見せてくれるので知らなくてもなんだか楽しい…。
ヴァチカン美術館に所蔵されている『ローマン・モザイク』。貝や海老の殻といったゴミにあたるものが描かれています。古代の絵画には神話の美しい神々の絵のイメージが強かったので、それ以外の絵画を見ることができたのは新しい発見になりました。
「飛び込む男」を描いた絵画。法隆寺の玉虫厨子にも、崖から飛び降りる男が描かれていますね。
スクロヴェーニ礼拝堂。イタリア・パドヴァにあります。青い天井!!
環境展示は大きさとかも忠実なのでしょうが、再現できちゃうってすごくないですか…。
レオナルド・ダ・ヴィンチではない最後の晩餐。レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐だけがオリジナルで、あとは全部パクリだと思っている人がいますがそうではありません。聖書にある「最後の晩餐」をテーマにした作品は数多くあり、特に有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチの作品だということです。
B3階は絵画単体だけでなく環境展示も多くあり、現地気分になれる面白い展示が多かったです。ここまでで4分の1!ここでどっぷり疲れ果ててしまった方は鑑賞の方法を見直すか、明日の再訪問を視野に入れましょう…(笑)
②B2階 ルネサンス~バロック
まて、ここで展示の4分の1を見終わりました。ここではカフェがありますが、今回は展示室の紹介記事なので飛ばします。
記事内では飛ばしますが、私は今回カフェに入りました(カフェ・レストラン記事:【3つのカフェ・レストラン、どこにする?】大塚国際美術館のカフェ、メニューはこんな感じ!【写真で紹介】 - 荷物はこブログ)。
ここで一旦外に出て、モネの大睡蓮を鑑賞します。モネの庭風に水がはってあり、睡蓮が浮かべてあります。
モネの大睡蓮!!
天気悪っ!!
すぐそこが道路なんですね。
雰囲気だけ味わいたい方はパリのオランジュリー美術館まで行かずとも、徳島県で見ることができます。
ここで記念撮影ができます。可愛く撮れたらLINEのアイコンにしようと思ったけど在宅勤務の弊害により自分が想像しているより太っていたのでやめました。
あ、少し前に上野で見たぞ。ロンドン・ナショナルギャラリーに来ていた作品だ。
この一帯は、「受胎告知」がテーマのようです。受胎告知とは、イエスの母マリアが神の子を身ごもったことを天使が知らせに来る場面。
この絵では、ずいぶん勢いよく部屋の中に入ってきていますね。
冒頭のシスティーナ礼拝堂に行く途中に見られる、バチカン美術館にある「アテネの学堂」。本物は結構上の方にあるので、絵との距離が近い!
母「あ…この人の絵はこの人の絵だとわかるようになってきたワ」見学中にラファエロの特徴をしっかり掴む母。
磔刑のシーンで、マリアがあまりのショックに気絶している場面。日本美術でショックで気絶といえば、「釈迦涅槃図」で釈迦が入滅するときの阿難でしょうか。
ていうか、十字架って結構高さありますね…。
『ヴィーナスの誕生』!フィレンツェに行った際、ウフィツィ美術館には入らずに帰ってきてしまったので、ここで見ることができて嬉しいです。
すごく印象に残って写真に収めたのに光がすごく反射している…。
ブリューゲル『バベルの塔』も、来日したときに見られなかったので見れてラッキー。
ヴェネツィア旅行の記憶が蘇るのでヴェネツィアの絵が好きです。
ゴンドラに乗って揺れがちょっと怖かったなぁ…。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』。こちらは修復後の綺麗な状態の方です。近い!
向かい合っているのが修復前の状態です。色味からして全く違いますね。
ホルバインの『大使たち』。本物はロンドン・ナショナル・ギャラリーで見られます。
見る角度を変えると、頭蓋骨が実は描かれていることがわかります。流行りだったのかもしれないですが、この絵のこの場所にわざわざ描かなくても…。
マセイス・クェンティン『両替商とその妻』。書籍の表紙に使われていたりしますね。
ボスの『快楽の園』!母はどの絵でも地獄の方ばかり見ています…。ボスの絵の気味悪さってくせになりますね。
言わずと知れた『モナ・リザ』。私が訪問した日のルーヴル美術館のモナリザ展示室は混雑で大変なことになっていましたが、この部屋はそうでもなかったです。小さいですよね。
レオナルド・ダ・ヴィンチって日本では「画家」のイメージ一択ですが、イタリア出身の会社の後輩によると画家っていうイメージはないみたいですよ。科学者だし、建築、解剖学、物理学…なんでもできた天才です。
カラヴァッジョ〜(カラヴァッジョファンです)。『聖マタイの召命』。
カラヴァッジョは最近よく日本に来ますよね。
夜警ー!でかい…夜景はすごく見てみたい絵の一つなので、大きさを体験できたのが収穫です。世界三大名画を調べてみると、明確には決まっていないようですが「ラス・メニーナス」「モナ・リザ」「オルガス伯の埋葬」「夜警」らへんが挙げられるそう。…「オルガス伯の埋葬」だけ知名度が微妙じゃないですか?
通路の途中で、システィーナ礼拝堂を上から見られます。
ベラスケスの『ラス・メニーナス』。2020年夏はスペイン旅行でプラド美術館に行く予定でしたが、渡航自粛で残念ながら中止に…。行けるようになり次第行ってきます。
直接関係ありませんが…肖像画といえばなのですが、イギリスは他の国と比べて肖像画が非常に多く描かれたそうです。
日本人限定で人気のこちらの作品。ネロが見たがっていたので有名なルーベンスの絵です。アロアの父親も金持ってるんだからそれくらいネロに見せてやれよキリスト教徒だろ…という気持ちになりました。
バッカス。歩き回った後の一杯は美味しいですよ。今夜は飲みましょう。
「あれ、これ見たことある…」と呟いたら母が教えてくれたのですが、どっかで見たことがある名画は、大体「#名画で学ぶ主婦業」で見たものと考えた方がいい、そうです。確かに…と首がもげるほど同意。
可愛い子どもを描かせたら右に出るものはいないムリーリョ。
カラヴァッジョ『女占い師』。
日本人に人気のフェルメールは、展示室がフェルメール用という特別待遇。壁もフェルメールブルーにちなんでか、青いです。
『ワイングラスを持つ娘』。
『牛乳を注ぐ女』のファンは多いですよね。
この絵も一度は見てみたい絵の一つなんですよね〜。フェルメールはカメラに写る画をそのまま絵にしようと試みており、ピントの合った一箇所以外の場所はどこも少しずつピンボケしているそうです。
この絵、気になっちゃっいました。ジュリオ・ロマーノ『巨人族の没落』。
アルチンボルドも一緒に並んでいました。物を組み合わせて顔のように見せる絵が有名です。
半分を見終えました。
③B1F バロック~近代
人気作品のランキングが興味深いです。モネがベスト3には入ると思っていたのですが…。モナリザって知っている人は多いが好きな人は別にいないイメージでしたが、意外と好きなんですね。カラヴァッジョやフェルメールが好きです。
ゴヤゾーンに突入しました。怖いの苦手な人注意。
ゴヤの家を再現した展示方法、とても面白いですね〜!ゴヤは「黒い絵」と呼ばれるシリーズを描いて別荘に飾っていたそうです。
雰囲気が出ています。大塚国際美術館では、照明ピッカー!みたいな明るい場所で鑑賞するシーンが多いですが、こういう雰囲気作りがされた空間の中で鑑賞する経験は貴重だと思います。
やはり目玉だから?7つのヒマワリブースは混雑していました。
ゴッホは不器用な人だったようで、少しずつ、少しずつ降り積もった周囲とのすれ違いが病んでしまった原因の一つのように感じます。天才は孤独である、と言えます。
フラゴナール『ぶらんこ』。
ヴェネツィアやローマでは、旅行客や留学生が写真のような役割として名所の絵をお土産にしていたそうです。
ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』。
ジロデ・トリオゾン『アタラの埋葬』。恋人、自殺した女、神父です。全く知らない絵でしたが惹きつけられたので載せておきます。
マネ『笛を吹く少年』。
『かささぎ』。光の粒のタッチを是非近くで見てみてください。
ドガの踊り子も見られます。
日本文化が題材にされていると、日本人としてはすごく嬉しいですね!
提灯!西洋絵画ながら、アジア感満載ですね。モネの家に行ったことがあるのですが、浮世絵が壁中に飾ってあって感動しました!!
他国でのゴッホの立ち位置が気になる。ここまで有名で人気な画家でしょうか?
あ、これは好きです。
オフィーリアは、見てぞっとするけど引き込まれる感覚です。
クリムト。おしゃれ。
私も南フランスに電車で旅に行きたい…(行ったことない)。この絵は雰囲気が良かったので載せました。
ムンクの叫びは見ておきましょう。後ほど寄るであろうミュージアムショップでも、グッズが充実しています。
ハンマースホイ(ハマスホイ)も一枚だけありました!!
④1F 2F 現代・テーマ展示
ラストスパートです。24時間テレビだったら「負けないで」が流れてくる頃合いです。あと少し、張り切っていきましょう。
だまし絵だから絵なのかと思ってびっくりしました。一番下の段は本物でした(笑)こちら、だまし絵コーナーです。
これだったらインテリアとして私も飾りたい。
我々はどこからきてどうしてどうするのか?みたいなタイトルのやつですね。
ポンペイの「死を忘れるな」という意味の絵らしいです。
人が死んでから肉体が腐り、骨になっていく経過を表しています。日本でも、「九相図」として描かれていますので興味のある方は調べてみてください。ちょっと怖いけど。
東京ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」っぽい。
ピカソの『ゲルニカ』。
またまたカラヴァッジョ。『エマオの晩餐』。同じタイトルの作品、2枚ありますね。
この階だけ時代順ではなく、テーマ別の展示になっています。だまし絵、死、食卓…テーマで括って時代ごとの特徴を掴むのも面白いですよね。さて、全ての作品の鑑賞終了。
戻ってきました。グッズなんか見てみるとついつい欲しいものを買っちゃうかもです。
気になったこと
私の趣味が日本美術鑑賞なので、日本の絵がほとんどなかったのが少し残念でした。海外旅行をしていると割り切るのがいいのでしょうか。とは言え、日本美術は陶板画にすると質感が違っちゃいますよね…。海外にある日本美術とかを陶板画化して展示してくれたら嬉しいな…(笑)
あと、これは私が悪いですが履き慣れていないサンダルを履いたら血だらけになりました。ムンクあたりで正常に歩けない状態に(笑)
大塚国際美術館って見学にぶっちゃけ何時間かかる?【感想・見どころを紹介】 - 荷物はこブログ
「【写真多め】大塚国際美術館訪問記。展示室の様子を細かく紹介します【感想・レビュー】」のまとめ
写真多めに展示室を紹介してみたのですが、作品のラインナップや展示室の雰囲気は伝わりましたでしょうか?あなたの大塚国際美術館へ行く決心、行くと決めてからの事前情報収集、行ったあとの感想の共感に少しでも役立てていると嬉しいです。
(訪問日:2020年7月24日)
興味はあるけど徳島まで行くなんてそもそも飛行機代が高いし…というのために、飛行機代を節約する方法について書いた記事があります。「マイルを溜める」という方法で一年間私が実践した結果をまとめました。是非ご覧ください。↓
参考サイト