こんにちは。荷物運び用荷物(@nimotsu_hakobi)です。
今回は、登別にある「のぼりべつクマ牧場」に行ってきました!
目次
私がヒグマを意識し始めたときのことは、今でもよく覚えています。あの日、私は知床で遊覧船に乗っていました。対岸にクマがいて、ほら、あっちにクマが見えるよ!との言葉に、みんなが片側に駆け寄ってヒグマを見に行きました。私も目を凝らして必死にヒグマを探しましたが、見つかりません。あーあそこにいたーと盛り上がる周囲の人たち…。
「ヒグマが近くにいたけど見えなかった」というコンプレックス、後悔、強烈な記憶…。これ依頼私は、「この目でヒグマを見たい」と強く思うようになりました。
その後、何かにつけてヒグマに会いに行こうとする日々。動物園に行ったり、クマ牧場に行ったり…少々凶暴だとは知りながら、荷物は今日もヒグマに思いを馳せるのだった。(プロローグ風に)
「のぼりべつクマ牧場」ってなに?
「 のぼりべつクマ牧場」とは、簡単にいってしまえば登別にあるクマしかいない動物園です。クマ牧場は全国にあるらしく、北海道内だけでも他にもあります(昭和新山熊牧場)。
ヒグマは日本だと北海道だけに生息しています。そのため、ヒグマが多く飼育されています。
アクセス
マップを貼っておきます。白老の「ウポポイ」からのぼりべつクマ牧場までで、車で20分くらいです。施設の直前までクマ牧場に誘導する目立った看板がないので注意です。
開園時間
9:30 ~ 16:30 (最終入園15:50)
現在は新型コロナウイルスの影響で、営業時間短縮中です。
料金
- 大人 2,650円
- 小人 1,350円
です。往復のロープウェイ代が含まれているからなのか、思ったよりは高いです。しかしここで飼われているヒグマのエサ代を思うと…適切な価格かもしれません。
訪問レポート!
ではではさっそく、体験した全てをご紹介していきます。
ロープウェイ
のぼりべつクマ牧場は山の上にあります。そのため、ロープウェイで山頂まで行くところからスタートします。字体がレトロで可愛いわね…。
のぼりべつクマ牧場のロープウェイ乗り場は薄ピンクのペンキに塗られ可愛らしい仕上がり。ヒグマの施設のイメージとはかけ離れている気もします。
アイヌ伝統の家屋の形をしたロープウェイが限定1、2台運行しているそうです。
入ってみると、剥製がお出迎え。奥の子グマたちは一木造り(一本の木から作られている)っぽい。職人芸。
連休だからか、チケット売り場は結構並んでいました。
山頂、気温が低い…(当時の気温は21度くらいでした)!母が焦って上着を取りに車に戻りました。
ソーシャルディスタンスを保つために貼られたシールもクマの足です。
ロープウェイの待機列の近くには鮭とばが干してある小さな小屋がありました。これはレプリカですが、「とば3号」というらしいです。冬はこのゴンドラを活用して、鮭とばを作っているそうです。
先ほど「アイヌ伝統の家屋の形をしたロープウェイが限定1、2台運行している」という話をしましたが、そのうちの1台がやってきました。これに乗りたい。しかし、そう簡単には自分の順番には回ってきませんでした。
突然ですが、私は高所恐怖症です。
わくわくして乗り込んだものの高い…こんなに高いんだロープウェイ…高いところが苦手な人は結構怖いのでは…?
見える景色を撮影したかったのですが、怖くてどうしてもできませんでした(笑)足元を見つめてやり過ごそうとしますが、壁にはこんな張り紙が…(高さに怯えていたためブレています)。
「警戒したり怒ったりしているとき、
息を吐きながら口を開閉してカフカフする。
人にとっては謎の音、
森で聞こえたら最後。」
「ヒグマあるある」らしいです。行きのロープウェイ内から観光客に恐怖を与えていくのがのぼりべつクマ牧場スタイル。
いろいろ怖かったロープウェイですが、やっと上につきまして、ついにヒグマを拝むことができます。
のぼりべつクマ牧場のアイドルたちの等身大タペストリー。人気メンバーが作ってもらえるんでしょうね。
メインエリア「第一・第二牧場」
ヒグマを見られるメインの場所は「第一牧場」「第二牧場」です。オスのエリア、メスのエリアで分けられているようですね。まずはクマにあげるエサを買いましょう。1~2袋は買ってほしいです!私は3人で行って10袋買いました(これは飼いすぎです)。一つ100円の袋に、丸い乾燥したエサがいくつか入っていたと思います。
ヒグマだ!!!
待ちに待ったヒグマを前に、私もついつい興奮状態になります。
ヒグマたちの紹介を丁寧にしてくれていますが、我々には個体差がわかりません。
買ったエサを投げてみると、上手にキャッチしてくれます。慣れたものです。合図して知らせた上で投げると、落とさず見事なキャッチを決めてくれます。
投げるまでは、座って待っていてくれます。
ちなみにコントロールが悪くて明後日の方向に飛んでしまったエサは、カラスが食べていました。せっかくなのでカラスではなくヒグマにエサを食べてもらいましょう。
ヒグマのいる場所の全体像です。木に登っているところも見てみたいですが、今回は見ることができませんでした。
人間がオリに入る体験「人のオリ」
あなたはオリに入れられたことがありますか?
私はありません。しかしここ、のぼりべつクマ牧場では、なんとオリに入ることができちゃいます。
写真を見てください。クマのいるエリアに、人のオリがあるイメージです。オリの中から、ヒトはクマにエサをあげることができます。
近い…!
ガラス越しのすぐそこ!あまりの近さにびっくりすると思います。写真を撮りたくなりますが、せっかくですので手を止めてじっくりヒグマを観察してください。大きな手、大きな顔、小さな耳…実際に見ないとわからないことは多いものです。これ、山で会ったら死を覚悟しますね。
「子グマ牧場」
子グマが遊んでいるというアスレチック展示の場所にも来てみました。子グマは小さくて可愛いらしいのはなんとなく見えるのですが、見えづらくて写真はこんなものしかありません。
期待以上の景色「展望台」
景色良!!!!!!!!!!!!
「クッタラ湖」というカルデラ湖です。面積は4.7㎢、最大水深は148mもあるそう。
北海道に来た実感が湧いて参りました。来たら必ず写真に収めておきましょう。
世界の都市までの距離です。ソウルなんてすぐ近くじゃないですか。
剥製が充実の「ヒグマ博物館」
ヒグマ博物館という建物があります。めっちゃ面白そうですね。入ってみましょう。
クマの一生。クマの生涯の、あらゆる地点での状態を見ることができます。
カワウソみたい。
展示によると、最初のクマは「ウルサバス エレメンシス」。丸い狼みたいです。
ライオンと戦わせていたイメージが強いですが、クマも…。
子グマってなんでこんなに可愛いんですか?
クマの皮。
ヒグマの頭部…。儀式とかに使ったのでしょうか。
剥製のクマがたくさんいます。
博物館は外見はショボく見えるのですが、内装は結構凝って作っているんですよね。次の部屋は穴蔵の設定なので、入り口もこんな感じ。
冬眠しているクマの再現。
立ち上がったクマ。
ユーカラの里
のぼりべつクマ牧場では、アイヌの人が住んでいた家(チセ)にも入ることができます。「ポロチセ」は、大きい家という意味です。
ヒグマはあまり関係ありませんが、北海道の歴史に触れる機会ですので是非散歩がてら見学してみましょう。
後ろには、漆塗りの容器が固めて置いてあります。宝物だったそうですよ。
チセの中にヒグマがいて、最初はめちゃくちゃびっくりします(笑)
いろり。ここは日本昔話のおばあさんの家のイメージにかなり近いですね。
ボート?すんごい細くて長い…すぐ転覆しそうなので乗りたくはないですね。
実はクマ牧場には、エゾリスがいるエリアがちょこっとあります。
エゾリスは動きが大変素早いので全然綺麗に映っていないのですが、見えますでしょうか。誰も入っていないオリ・家もありました。
アヒル
ヒグマしかいないと思いきや、なぜかアヒルがいるのがここのぼりべつクマ牧場。
ヒグマを見たあとのアヒル、すごく心が落ち着くんですよね。
バシャバシャバシャ!!!
と羽をバタバタさせて水しぶきを飛ばしていました。元気そうで何よりです。
ショップ
私の見た限り、ショップは駐車場すぐのロープウェイの乗り場に一つ、山頂に二つありました。
ここはロープウェイ乗り場の写真です。こちらが最も広くて品数の多いお土産屋さんです。
こちらが山頂のお店です。品数はあまり多くありません。ユーカリの里方面に、もう一軒も民芸品メイン?のお店がありました。
その他
最後に通る、開けた展示室のような場所で企画展をやっていました。テーマは「クマの白内障手術」。
クマの白内障は前例がなく、オペが始まってわかったこともあったそうです。ツキノワグマの目って犬より小さいんですね…。
あまり派手な企画展示ではありませんが、動物の手術にはあまり馴染みがないので、興味深いですよね。
注意点
- 寒いかも?
私が行ったときは山頂の気温16度でしたが、日が照っていたので長袖だと汗をかきました。天気にもよると思いますが、普通は下より寒いので真夏以外は暖かい恰好をする必要があるかもしれません。
- 高所恐怖症の私は怖かった
登ってしまってからは全く問題ありませんが、私はロープウェイが怖かったです(笑)写真を見せたいのですが、乗車中はそんな余裕がなく…。まあでも、足元だけ見つめて5分もすれば到着しますので、クマ牧場の魅力を上回るほどの恐怖では全くないです。高所恐怖症の方もここだけ目をつぶって是非遊びに行ってください。
「【徹底紹介!】ヒグマがすぐそこに。のぼりべつクマ牧場に行ってきました【登別観光(写真多め)】」のまとめ
ポイントをまとめますと、
- ヒグマがたくさんいて大興奮!
- ヒグマに接近して大興奮!
- ヒグマ博物館の展示物のボリュームがすごい
- アイヌの人々の家にも入れる
- ロープウェイは高くて私にはスリリング
です。ヒグマにエサあげられるのと、近くで見られるのは本当に皆さん楽しそうにされていましたので、登別に来たら確実に行ってほしい…いや、むしろここのために登別に行ってほしいスポットです。
(訪問日:2020年9月20日)
一年間私が 「マイルを溜める」を実践した結果をまとめました。↓
参考サイト
・のぼりべつクマ牧場 公式サイト|北海道の登別温泉街よりロープウェイ約7分